メタボリックシンドロームは薬で治療できるの?
メタボリックシンドローム(症候群)では、まずカロリーの制限や運動といった生活習慣の改善が第一に行われるべきですが、実際には期待ほど効果が得られないケースや環境、仕事などの関係で、長期にわたって実施しにくい場合があります。
メタボリックシンドローム(症候群)の改善方法の1つに薬物治療があります。
薬物治療では高血糖・高TG血症・高血圧のうちで、個々の患者さんのタイプに合わせた薬物治療を行いますが、これまで服用していた薬剤に加えて別の薬剤を服用する場合もあります。
さまざまな疾患の複合体であるメタボリックシンドロームには、当然ながら、できるだけ一薬剤で多彩な作用を持つ成分が望まれます。
1.トリグリセリドが高い場合
EPA製剤やフィブラート系薬剤
魚油に含まれるEPAなどの「不飽和脂肪酸」は血液中の脂質を改善させ、血液の状態を正常にして血栓を防ぐなど多彩な働きが認められています。
医療用医薬品として高純度EPA(イコサペント酸)製剤があり、動脈硬化の一種である閉塞性動脈硬化症や高脂血症の治療薬として使われています。
2.血糖値が高い場合
血糖を下げる経口薬やインスリン注射
3.高血圧の場合
高血圧治療ガイドライン(日本高血圧学会2004)では、交感神経の過剰な働きを鎮めたり、インスリン抵抗性を改善するタイプの降圧剤が望ましいといわれています。
※これらの薬剤の服用・投与には医師の診断と処方せんが必要です。